『オワリはじまり』

何もしていない。本当に何もしていない。このまま何もないまま今日を終えるのは虚しいので文章を書くことにする。と言えども、書くことがない。本当に書くことがない。かりゆし58の曲『オワリはじまり』の一節、“もうすぐ今日が終わる やり残したことはないかい” ない。あるわけがない。後悔しないよう細心の注意を払い生きてきたから。期待して裏切られて後悔しないよう、期待すること自体をやめたから。僕は弱虫だ。臆病風に吹かれ凍えている哀れな虫だ。生きていても楽しくなんかないのに、僕は死をとても恐れている。死んでしまえば、生きている間のどんな悪あがきも全部無駄になるという事実を痛感するたび気持ちが落ち込み、何かを成し遂げてやろうという元気が薄らいでいく。今はもう、したいことなど一つもなくなってしまった。後悔もない、希望もない。明日世界が滅んでしまっても構わない、そう言えるようになってしまった。先ほど紹介した曲、きっと前向きな歌なのだろうけど、それを聴くと気が滅入って仕方がない。

無意味で不愉快な文章をここまで読んでくれてどうもありがとう、なんて絶対言えないな。感謝の言葉を贈れるほど自意識過剰じゃない。久々の更新がこんなものでごめんなさい、なんて言うのはもっと気持ち悪いな。
最後に一つ、どうでもいいことなんだけど、どうして僕はこんなことをしているんだろう? 教えてくれよ。本当はわかっている。全部無駄かもしれないけど、それでも諦めきれなくてこうして文章を書いているんだ。呆れたものだね。まあいいや。じゃ、さようなら。